目次
こんにちわ。MusicViral編集長-Zです。
みなさんYAMAHAの10Mってご存知ですか?
音楽スタジオの代名詞であり、白コーンが印象的な定番モニタースピーカーです。
今回はYAMAHAの10Mについてお話ししてみたいと思います。
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一世風靡した「YAMAHA 10M Studio」
音楽スタジオのモニタースピーカーといえばYAMAHA 10M Studio。
通称テンモ二、テンエムと呼ばれているスピーカーは、音楽スタジオを一世風靡していました。
個人的な感覚ですが、一時は世の中の音楽スタジオの90%以上が10Mを導入していた位だと思います。
ワシントン条約でコーン紙の支給がストップ
音楽スタジオを一世風靡していた10M Studioですが、ワシントン条約でスピーカーのコーン紙の材料となる材木の伐採(?
)がストップになってしまい、コーン紙の支給がストップしてしまいました。
この事を理由にYAMAHA 10Mシリーズは2001年に廃盤となりました。
廃盤となった後も、スタジオで生き残ってきた。
2001年に廃盤となったYAMAHA 10Mシリーズですが、その後10年以上音楽スタジオで生き残ってきました。
他のスピーカーがメインで使われるようになってきたのもここ数年の話だと思います。
それだけ音楽業界が持っているYAMAHA 10Mへの信頼は熱いものだったのだと思います。
なぜYAMAHA 10Mがオワコンなのか
ここ数年で音楽スタジオのモニタースピーカー事情は大分変わってきました。
勿論いまでもYAMAHA 10Mが常備されているスタジオがかなり多いです。
しかし10Mを実際に使用しているスタジオは大分減りました。
レコーディングエンジニアが自分のモニタースピーカーを持ち込んだり、スタジオに常備してある別のスピーカーを使用する事が多くなったからです。
ついにコーンのストックが尽きた。
先ほどコーン紙の支給が廃止された。と言いました。
ですが実際にはスタジオでストックしていたり、市場にまだ在庫があったり、まだ余裕が持てる状況が続いていました。
しかし、ここ数年前からついに各所でコーンのストックが切れ始めました。
現在新品でコーンを所持している人は殆どいないと思われます。
つまり、スピーカーが“飛んだ”ら、もう換えが無い状況なんですよね。
YAMAHA 10Mは現代の音楽に向いていない
YAMAHA 10Mシリーズって、良くも悪くもレンジが狭く、低音もスカスカです。
最近ではダンスミュージックが大分一般的なジャンルになってきたり、10Mだけでは正直MIXが難しくなってきています。
多くのエンジニアが10M以外のモニタースピーカーを使用して始めたのはこれが理由とも言えます。
殆どのエンジニアが10Mを捨てた
上記に書いた理由もそうですし、様々な事情で殆どのエンジニアが10Mを使わなくなってしまいました。
というよりも、10M以外の素晴らしいスピーカーの登場で、10Mの存在意義が無くなってきてしまったんですよね。
昔はモニタースピーカーというとほぼ10M一択でした。
現在ではGENELECやFOXTEX、ADAM、FOCALなど、様々なメーカーから素晴らしいモニタースピーカーが発売されています。
それでも10Mには良いところもあるよ!
ここまでで10Mはオワコンという話をしましたが、僕なりに未だ捨てきれない10Mの良い点もあるんですよね。
まだ10Mを捨てきれない僕が10Mの良い部分も紹介しておきましょう。
「事件」が起き難い。
10M以外のレンジが広いスピーカー、Lowが強いモニタースピーカーでMIXされるようになってから「事件」が発生する可能性が高くなりました。笑
「事件」とは、スタジオでMIXを終えた音源を家で確認した時、「あれ…こんなしょぼかったっけ??」という現象です。
最近特にそれが多いんですが、派手なスピーカーでMIXすると「スピーカーそのものの派手さに騙されてる」という現象が起きがちなんです。
10Mで派手に聴こえる音源ほど派手
上記で書いたように、派手なスピーカーで下手なMIXすると「事件」が起きます。笑
ですが、10Mで派手に聴こえるMIXってどんなスピーカーで聴いても派手に聴こえるんですよね。
これこそが10Mの利点だと言えます。
海外のトラックメイカーが作ったような計算されたMIXってラジカセだったり、スマホだったり、あらゆる再生環境でも「鳴る」んですよ。
そういうMIXって10Mを最大限に「鳴らす」ようなMIXがされている事が多いんですよね。
こういった意味でも、僕は10Mをサブスピーカーとして使用しています。
まとめ
今回は「【定番モニタースピーカー】YAMAHA10Mってオワコン??」というお話をしてみました!
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
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