目次
こんにちわ。MusicViralの代表片桐です。
先日「【ヴォーカルディレクション法】①現場雰囲気のコントロール」についてお話ししました。
現場の雰囲気をコントロールする事によってヴォーカリストの力を120%引き出す事が可能です。
【ヴォーカルディレクション法】①現場雰囲気のコントロール
目次1 ヴォーカルディレクションの重要性2 曲調によりそった雰囲気作りが大切2.0.1 レコーディング前にアイスブレイクを2.0.2 緊張感で現場をコントロールする方法も3 信頼関係が一番大事!4 ...
今回は「【ヴォーカルディレクション法】②歌い回しの伝え方」というお話をしてみたいとおもいます。
Pops作家デビューカリキュラム始動!
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AKB48や欅坂46、乃木坂46を手がける片桐周太郎の完全ワンツーマンレッスン。
一年間で、有名作家事務所の所属を目指す事に特化したカリキュラムです。
歌い回しでメロディーは変わる
まず大前提として皆さんに覚えていて欲しい事、それは「歌い回しでメロディーは変わる」という事です。
これは先日編集長が「【楽曲の採用率を上げる】仮歌の重要性と依頼方法」という記事でも解説しています。
【仮歌の応募方法、仕事の手順は?】仮歌シンガーの重要性とは?
目次1 仮歌とはなんぞや2 楽曲コンペ「仮歌」の収録は必須条件3 「仮歌」はコンペの採用率を左右する?3.0.1 「あの仮歌さんを使えば決まる!」という都市伝説すら3.0.2 仮歌さん=演奏家3.0. ...
歌い回しや歌い方をコントロールし、メロディーの良さを引き出す事はヴォーカルディレクションの上で最も大切な要素です。
メロディーに影響する「歌い回しのポイント」
ではメロディーに影響する「歌い回しのポイント・ヴォーカルテクニック」を押さえていきましょう。
ヴォーカルディレクターは、歌のイメージを伝えるためにも最低限のヴォーカルテクニックの種類を知っておく必要があります。
ビブラート
ビブラートは声を揺らして波を作るテクニックになります。
ビブラートは実はとても奥が深く、大きく分けて3種類。
▼腹ビブラート
▼喉ビブラート
▼ちりめんビブラート
この三種類は同じ「ビブラート」でも、ニュアンスや聴こえ方が違い、それぞれで声の印象も変わってきます。
この辺の話は長くなるので、後日またビブラートについて書きたいと思います。
しゃくり(ベンド)
「しゃくり」=「ベンド」と呼ばれるテクニックはメロディーに最も影響する要素と言えます。
しゃくりは、到達音に向けて音をベンドさせるテクニックです。
下の音程からのシャクリ、上の音程からのシャクリがあります。
僕個人として印象的な例としては、LDHのEXILEは下からのシャクリが多く、3代目JSBは上からのシャクリの傾向が多いです。
これは作曲家や元の仮歌などの影響だったり、ディレクターのディレクションの影響なのかなと思います。
フォール
フォールは、語尾をピッチダウンさせるテクニックです。
ロックなどでよく使われるテクニックで、同じ語尾の処理に使われるビブラートよりも比較的ワイルドな印象になりやすいです。
こぶし
こぶしは演歌等に使われるテクニックです。
ビブラートに少し似ていますが、こぶしは音程をもっと大きく揺らすようなテクニック。
「声がひっくり返るような感じ」とでも言いましょうか…
演歌歌手の歌を聴いて頂ければ分かり易いかと思います!
歌い回しをどう伝えるか
仮歌やレコーディング本番のヴォーカルディレクションで、歌い回しをどう伝えるのか。
とくに作曲家にとっては「ヴォーカルの歌い回し=メロディーを左右する重要要素」と言えます。
「ここは半音のしゃくりで!」とか、
「ここは2拍伸ばしてからのちりめんビブラートお願いします!」
とか言ってわかるヴォーカリストさんなら良いのですが、全員がそうとは限りません。
自分で歌って伝える事が大切
そんな時は、実際に自分が歌って伝えるのが一番です。
決して歌が上手い必要はありません!
雰囲気だけ伝えられる程度で十分なので性別が違う場合、オクターブを変えて歌っても構いません。
とにかくどんな風に歌えばいいかイメージを伝えるためにも歌って相手に伝えることが大切です!
事前準備も大切
また、本番レコーディングのディレクションをする場合は、前もって仮歌をお手本として作り込んでおくとイメージが伝え易いです。
シンセメロなども極力歌のイメージが伝わり易いように、音符の長さ、シャクリ、ビブラートなどを作っておくと良いかもしれませんね。
そういった意味でも僕はシンセメロは「シンセリード」という音色を使ってシンセメロを“歌わせて”います。
まとめ
今回は「【ヴォーカルディレクション法】②歌い回しの伝え方」をお送り致しました♪
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
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片桐周太郎 作曲家・編曲家。東京都出身。SUPA LOVE所属。
AKB48やアイドル・アニソン等の楽曲提供や制作を行っている。作曲に携わったCDの総売上枚数は計り知れない。