作曲・編曲 コラム

【ヴォーカルディレクション法】②歌い回しの伝え方

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こんにちわ。MusicViralの代表片桐です。

先日「【ヴォーカルディレクション法】①現場雰囲気のコントロール」についてお話ししました。

現場の雰囲気をコントロールする事によってヴォーカリストの力を120%引き出す事が可能です。

【ヴォーカルディレクション法】①現場雰囲気のコントロール

目次1 ヴォーカルディレクションの重要性2 曲調によりそった雰囲気作りが大切2.0.1 レコーディング前にアイスブレイクを2.0.2 緊張感で現場をコントロールする方法も3 信頼関係が一番大事!4   ...

今回は「【ヴォーカルディレクション法】②歌い回しの伝え方」というお話をしてみたいとおもいます。

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歌い回しでメロディーは変わる

まず大前提として皆さんに覚えていて欲しい事、それは「歌い回しでメロディーは変わる」という事です。

これは先日編集長が「【楽曲の採用率を上げる】仮歌の重要性と依頼方法」という記事でも解説しています。

【仮歌の応募方法、仕事の手順は?】仮歌シンガーの重要性とは?

目次1 仮歌とはなんぞや2 楽曲コンペ「仮歌」の収録は必須条件3 「仮歌」はコンペの採用率を左右する?3.0.1 「あの仮歌さんを使えば決まる!」という都市伝説すら3.0.2 仮歌さん=演奏家3.0. ...

歌い回しや歌い方をコントロールし、メロディーの良さを引き出す事はヴォーカルディレクションの上で最も大切な要素です。

メロディーに影響する「歌い回しのポイント」

ではメロディーに影響する「歌い回しのポイント・ヴォーカルテクニック」を押さえていきましょう。

ヴォーカルディレクターは、歌のイメージを伝えるためにも最低限のヴォーカルテクニックの種類を知っておく必要があります。

ビブラート

ビブラートは声を揺らして波を作るテクニックになります。

ビブラートは実はとても奥が深く、大きく分けて3種類。

▼腹ビブラート
▼喉ビブラート
▼ちりめんビブラート

この三種類は同じ「ビブラート」でも、ニュアンスや聴こえ方が違い、それぞれで声の印象も変わってきます。

この辺の話は長くなるので、後日またビブラートについて書きたいと思います。

しゃくり(ベンド)

「しゃくり」=「ベンド」と呼ばれるテクニックはメロディーに最も影響する要素と言えます。

しゃくりは、到達音に向けて音をベンドさせるテクニックです。

下の音程からのシャクリ、上の音程からのシャクリがあります。

僕個人として印象的な例としては、LDHのEXILEは下からのシャクリが多く、3代目JSBは上からのシャクリの傾向が多いです。

これは作曲家や元の仮歌などの影響だったり、ディレクターのディレクションの影響なのかなと思います。

フォール

フォールは、語尾をピッチダウンさせるテクニックです。

ロックなどでよく使われるテクニックで、同じ語尾の処理に使われるビブラートよりも比較的ワイルドな印象になりやすいです。

こぶし

こぶしは演歌等に使われるテクニックです。

ビブラートに少し似ていますが、こぶしは音程をもっと大きく揺らすようなテクニック。

「声がひっくり返るような感じ」とでも言いましょうか…

演歌歌手の歌を聴いて頂ければ分かり易いかと思います!

歌い回しをどう伝えるか

仮歌やレコーディング本番のヴォーカルディレクションで、歌い回しをどう伝えるのか。

とくに作曲家にとっては「ヴォーカルの歌い回し=メロディーを左右する重要要素」と言えます。

「ここは半音のしゃくりで!」とか、

「ここは2拍伸ばしてからのちりめんビブラートお願いします!」

とか言ってわかるヴォーカリストさんなら良いのですが、全員がそうとは限りません。

自分で歌って伝える事が大切

そんな時は、実際に自分が歌って伝えるのが一番です。

決して歌が上手い必要はありません!

雰囲気だけ伝えられる程度で十分なので性別が違う場合、オクターブを変えて歌っても構いません。

とにかくどんな風に歌えばいいかイメージを伝えるためにも歌って相手に伝えることが大切です!

事前準備も大切

また、本番レコーディングのディレクションをする場合は、前もって仮歌をお手本として作り込んでおくとイメージが伝え易いです。

シンセメロなども極力歌のイメージが伝わり易いように、音符の長さ、シャクリ、ビブラートなどを作っておくと良いかもしれませんね。

そういった意味でも僕はシンセメロは「シンセリード」という音色を使ってシンセメロを“歌わせて”います。

まとめ

今回は「【ヴォーカルディレクション法】②歌い回しの伝え方」をお送り致しました♪

最後までお付き合い頂きありがとうございました。

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