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【仮歌の応募方法、仕事の手順は?】仮歌シンガーの重要性とは?

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こんにちわ。MusicViralの編集長-Zです。

みなさん「仮歌」とはなにかご存知でしょうか??

今回は楽曲の採用率を上げる「仮歌」について解説をしていきたいと思います。

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仮歌とはなんぞや

仮歌とは…

・「楽曲コンペに楽曲を提出する際に、仮で歌を当てる事」
・「歌手が曲を覚える用に、仮で歌を当てる事」

大きくはこの二つの意味があります。

楽曲をクライアントに聴いてもらう際に、シンセメロなどのガイドでは歌い回し等が分かりづらかったり、イメージが伝わりづらいですよね。

その為、よりイメージが伝わり易いように仮で歌をあてるのが「仮歌」です。

楽曲コンペ「仮歌」の収録は必須条件

いままでいくつか楽曲コンペに関しての記事を書きました。


【楽曲コンペで勝つ方法】とは?

目次1 楽曲コンペの意図を考える1.0.1 楽曲コンペの明確なイメージが固まっている場合1.0.2 楽曲コンペで作曲家にアイデアを求められている場合1.0.3 楽曲コンペに作家色が求められている場合2 ...


楽曲コンペ情報の入手方法を教える。

目次1 楽曲コンペ情報を入手せよ!1.1 楽曲コンペ情報の入手方法①「作家事務所にDEMOを送る」1.1.1 多くの作家事務所は作曲家を募集している1.2 楽曲コンペ情報の入手方法②「レコード会社にD ...

有名アーティストへの楽曲提供を目指す「楽曲コンペ」において仮歌の収録は必須条件となっています。

昔はガイドメロでの提出も割と普通にあったのですが、最近ではよりイメージが伝わり易いような仮歌を入れたDEMOを提出することが主流となっています。

「仮歌」はコンペの採用率を左右する?

これは作曲家業界ではもはや常識とも言える事ですが、「仮歌」は楽曲の採用率を左右するとても重要な要素になっています。

もちろんメロディーの良さやアレンジの良さは大前提ですが、そのポテンシャルをどれくらい引き出せるかは「仮歌シンガー」の実力にかかっています。

「あの仮歌さんを使えば決まる!」という都市伝説すら

作曲家界隈では「あの仮歌さんを使えば決まる」なんていう都市伝説すらあります。笑

正直僕の周りでも「素晴らしい仮歌さんに出会って採用率が上がった」なんて話を良く耳にします。

それだけ仮歌シンガーが重要な要素だということを実感します。

仮歌さん=演奏家

仮歌さんって言ってしまえば演奏家なんですよ。

例えばピアノやバイオリンなんかでも、同じ楽曲を演奏した時に「どれくらい人の心を動かせるか」はその人の実力に左右されてくると思うんです。

やはり世界的に実力を認められている演奏家と、その辺の音楽教室の先生なんかでは、絶対に実力の差があって「その人が奏でる旋律」のクオリティーも変わってくる訳です。

仮歌さんもそれは同様で、同じ旋律を歌うにしても、素晴らしいシンガーに歌って貰った方が映える訳です。

意外にそこを重要視できていないアマチュアの作曲家は多いのではないでしょうか??

「歌ってみた」を見れば一目瞭然。

ニコニコ動画の「歌ってみた」ありますよね。

歌ってみたを見れば「如何にシンガーによって楽曲の良さが変わってくるか」が実感出来るはずです。

仮に上手い歌い手さんを並べたとしても、それぞれが持っている世界観は変わってきます。

またあまりお上手ではない歌い手さんと、素晴らしい実力を持った歌い手さんの歌では、やはり一聴した際の楽曲の良さが全然違ってきますよね。

「奇跡の歌」が存在する

プロの作曲家なら誰もが経験する事なんですが、この世には「奇跡の歌」を歌うシンガーさんが存在するんですよ。

歌を入れた瞬間「曲に命が宿る」ような歌こそ「奇跡の歌」です。

そこまでのパワーある歌を歌えるシンガーさんって本当に少ないのですが、それは作曲家が一番興奮する瞬間でもあります。

「奇跡の歌」で生命が宿った曲のパワーは計り知れないです。

もちろん楽曲コンペで採用される可能性は格段にあがります。

「奇跡の歌」を歌うシンガー探しは、ある意味楽曲コンペで採用を勝ち取る一番の近道と言っても過言ではありません。

良い仮歌さんを探す方法

ではどうやって良い仮歌さんを探せばいいのか。

実は良い歌い手さんほどネット上で宣伝していたり、Twitterをやっていたりしていなかったりするのが難しいんですよね。笑

なぜなら良い歌い手さんは既に沢山仮歌やコーラスの案件を持っていて、凄く多忙です。

更に新規案件を獲得する必要も余裕も無いんですよね。

そういった意味でもMusicViralのスクールでは仮歌さんや作家同士のマッチングも積極的に行っていく方針です。

知り合いの作曲家に紹介してもらう。

やはり一流のシンガーさんは一流の作曲家と繋がっている事が多いです。

周りで活躍している作曲家に良い仮歌さんを紹介してもらうのが一番手っ取り早い方法です。

普段から積極的に作曲友達や仲間を増やしておくと良いですよ!

ライブハウスなどで上手いシンガーさんに声をかける。

ライブハウスなどにも隠れた逸材が存在しています。

上手い歌い手さんがいたら積極的に声をかけて仮歌を歌って貰う事が出来ないか交渉してみましょう。

声をかける際には怪しまれないよう、必ず自分の身分を明かすようにしましょう。

Twitterやネットで検索

最近ではシンガーさんの中でも「仮歌」が浸透していて、Twitterのプロフィール欄に『仮歌受け付けています』と記載している方も珍しくありません。

TwitterやGoogleで検索をかけてみるのもありです!

DEMOを聴いてみて気に入った歌い手さんが見つかったら直接コンタクトをとってみましょう。

仮歌さんのギャラはいくら払えば良い??

次に、仮歌さんのギャラはどれくらい払えばいいのかという話です。

相場としては3000円~10,000円くらいが大まかな相場となっています。

僕の周りでは5000円でワンハーフまでという仮歌さんが多いです。

仮歌さんによっては料金表を提示している方もいますので、その場合はそれに準じて支払いましょう。

「仮歌」で楽曲コンペの採用率を上げる方法

実は仮歌で「楽曲コンペの採用率」を上げる方法がいくつか存在します。

今回は豪快にもその方法を伝授してしまいます。笑

楽曲イメージにあった仮歌さんを使用する。

意外にアマチュアの作曲家の方はこのへんを気にしていない場合が多いんです。

「楽曲イメージのあった仮歌さん」を使用する事は、楽曲コンペの採用率を上げる事においてとても重要な要素になってきます。

例えば声優さんやアニソンの楽曲コンペのは、声優さんっぽい声の仮歌さんを利用してより楽曲のイメージを高めます。

逆にR&BやEDMなどよりアーティスティックな案件の場合は、そういったダンスミュージックの色を持っているシンガーさんに歌を歌って貰う事によって、「よりそれっぽく」楽曲を色付ける事が可能です。

そうやって楽曲のイメージをより高める事で楽曲コンペの採用率がグンとあがります。

セリフやかけ声には命を込める。

最近では楽曲内にセリフやかけ声が入っている楽曲も多いですよね。

「とりあえず仮歌だし」みたいな感じで手を抜くと他の作曲家に差をつけられてしまいます。

特に昨今の作曲家の仕事が多くなってきている「キャラソン」なんかは特にセリフやかけ声が重要な要素になってきます。

アニメや声優好きのシンガーさんならそういった「おいしいポイント」を分かっているので、そのジャンルに精通した仮歌さんにお願いすると良いでしょう。

歌い回しやしゃくりあげなどを作り込もう

シンガーさんによって独特の歌い回しやしゃくりあげなんかがありますよね。

歌い回しによって「メロディーの印象」は大きく変わってきます。

楽曲を作っている段階からある程度歌い回しを想像してメロディーを組み立てておくと良いです。

僕の場合は曲を作り始める段階から仮歌を誰に頼むのか想定してメロディーを組み立てます。

そうすると特に指定しなくても、仮歌さんがイメージ通り歌ってくれる事が多く、やり取りがスムーズになります。

仮歌さんに失礼の無いように覚えておきたい事

アマチュアの作家ほど仮歌さんに失礼なマナー違反を起こしてしまうことが多いんですよね。

僕の回りの仮歌さんからも色々な話を聞きます。

仮歌を依頼する際のマナーなどについても説明しておきます。

仮歌のデータ作りで手を抜かないで!

最近ではネットのやり取りで遠隔で仮歌をお願いする機会が増えました。

その際に仮歌さんに渡すデータが手抜きの作曲家が多いんですよね。

データに不備があると、仮歌さんも本領発揮できないですし、仮歌さんもげんなりしてやっつけ仕事になりがちです。

しっかりとデータを作り込みましょう。

必要データ

では実際に仮歌さんに送るデータはどういったデータが必要なのか上げておきます。

・シンセメロ(ソロ)
・シンセハモ(ソロ)
・メロハモのMIDI
・インスト
・仮歌詞
・仮仮歌(譜割に指定がある場合はソロで同封)
・依頼メールにBPMを記載

上記が基本的な仮歌さんへの資料になりますね。

ありがちなデータ不備①「ガイドメロと譜割りが合わない」

ありがちな不備として上げられるのは「ガイドメロと譜割りが合わない」という例です。

まず大前提として仮歌詞を指定する場合は自分で「仮仮歌」を歌って収録しておきましょう。

仮仮歌は本当譜割りが分かる程度で作り込む必要はありません。

この際に「ガイドメロ」と「譜割」に相違があれば必ず修正を加えて同じようにしておく必要があります。

「仮仮歌聞けばわかるでしょ」みたいに投げやりなデータはNGです。

ありがちなデータ不備②音域を超えている

次にありがちなのは男性キーなのに女性キーの楽曲が送られてきたり、音域があまりにも広過ぎて歌えないなどです。

男性ボーカル・女性ボーカルにはそれを生かす適切な音域がありますので、必ずその音域に納めるようにしましょう。

目安としては以下くらいを目安にしましょう。(個人差があります)

男性 地声Mid1A~2G 裏声2G~3C
女性 地声MiD1F~HiC  裏声HiC~HiE

執拗にリテイクしない、前もってイメージを伝える。

次に仮歌を依頼する際に、前もってイメージを伝えていますか??

データが届いてから「イメージが違います」とリテイク依頼を出すのはマナー違反です。

また、ネット経由のやり取りでは、完璧にイメージを共有する事は不可能です、執拗にリテイクするのはNGです。

「すみません…サビ前のこのフレーズだけもう少し伸ばしたいです。」みたいな箇所箇所のリテイクは仕方がないですが、全体的なイメージの相違は作曲家側の依頼方法が悪い場合が殆だと思います。

参考となりそうなシンガーさんの音源を同封しよう

歌唱イメージは具体的な例となるシンガーさんのYoutubeなどを依頼メールに記載しておきましょう。

こんなシンガーさんの歌い方のイメージです。みたいに具体的な方が分かり易いです。

ちなみに、依頼する仮歌さんの声色や歌い方が、そもそもイメージと掛けはなれている場合は、そもそも違う仮歌さんに依頼しましょう。

無理矢理依頼して「歌唱のイメージが違います」と文句を付けるのはNGです。

イメージは具体的に

これもアマチュア作家にありがちなのですが、抽象的なイメージの伝え方はNGです。

例えば「愛のある感じで」「胸が熱くなる感じで」みたいな表現は、人によって感じ方違うだろボケー!という感じになるので注意です笑

「愛のある感じ」なら「Aメロは囁くように」という表現で伝えたり、「胸が熱くなる感じ」なら「サビはバリバリに歌い上げてください!」みたいな感じでより具体的な表現で伝えましょう

作曲家は仮歌さんに支えられている

アマチュア作家ほど勘違いしがちなのですが「仮歌より作曲家の方が立場が上」ってどこかで思っている人が多いように思います。

ですが、我々作曲家は日々仮歌さんに支えられて生活していると言っても過言ではありません。

特に閉め切りギリギリでスケジュールの無い中仮歌に無理をいって歌って貰ったり、格安の歌唱料で仮歌をお願いしたり、仮歌さんには頭が上がらない事も多いです。

仮歌さんがいなくなってしまったら我々作曲家はこの仕事を続ける事ができません。

常に仮歌さんへの感謝の気持ちを忘れず、不備の無いように丁寧にデータを作り、マナー違反の無いように仮歌を依頼しましょう。

そういう想いは仮歌さんも感じ取ってくれるので、全力の歌で答えてくれるはずです。

まとめ

今回は【楽曲の採用率を上げる】仮歌の重要性と依頼方法について解説致しました♪

最後までお付き合い頂きありがとうございました。

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