目次
「音楽を作る職業」と聞いてあなたはどんな職業を思いつきますか??
代表的なのは・・・。
▼作曲家
▼編曲家
「音楽を作る職業」として真っ先に思いつくのは、この二つですよね。
あなたは、この二つの職業にどのような違いがあるのかご存知でしょうか?
今回は「作曲と編曲の違い」や「作曲家・編曲家の仕事内容や収入の違い」について解説してみたいと思います。
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作曲と編曲の違いとは
最初に「作曲」と「編曲」の違いについて簡単に説明していきましょう。
まず作曲と編曲についてそれぞれ一言で表すとすれば、
▼作曲→メロディを考える
▼編曲→伴奏を考える
諸説あると思いますが、これがよく言われる基本的な考え方になります。
この考え方を元に作曲と編曲についてさらに詳しく解説を進めていきましょう。
作曲とは
先ほど作曲とは「メロディを考えること」という風に解説しました。
メロディとは具体的にどういうことか…以下を参照してみましょう。
メロディ(英: Melody)は、ある高さと長さを持ついくつかの楽音が前後に連続して、それがリズムに従って、連続的に進行する(演奏される)ことによって、何らかの音楽的内容をもつもの。したがって、一連の音の高さの比率が同じならば, 最初の1音の高さが違っても、同一のメロディーとなる。和訳は旋律。節(ふし)のこと。
難しく書いていますが、鼻歌だろうがピアノの鍵盤を適当に叩こうが、ようは音やリズムを奏でたらそれは「作曲」だと言えます。
これは以前の記事を見ていただければ一目瞭然です。
素人が適当に歌った鼻歌であっても、それは作曲なんですよね。
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編曲とは
では作曲に対して編曲とはどういったものなのか。
編曲とは先ほど「伴奏を考えること」だと解説しました。
伴奏とは、ギターやピアノやドラムなど様々な楽器を使ってメロディーを色付けする物のことを指します。
メロディがメロディだけで成り立つことはアカペラや独奏でないかぎりなかなか無いことですよね。
先ほど「作曲は初心者でも鼻歌を歌った時点で作曲となりうる」という風にお話ししました。
しかし編曲の場合は、作曲に反して高度かつ様々な音楽知識を要すると言えます。
作曲家と編曲家の仕事の違い
続いて作曲家と編曲家の仕事の違いについて解説していきたいと思います。
実は「作曲と編曲の違い」と「作曲家と編曲家の仕事の違い」は似てるようで少し異なってくるんですよね。
作曲家や編曲家を目指している人は是非この違いについて覚えておきましょう。
作曲家の仕事
先ほど「作曲はメロディーを考えること」という風にお話ししました。
つまり「作曲家=メロディを考える仕事」と考える人は結構多いのでは無いでしょうか?
ですが、実際の仕事内容は少し違うんですよね。
現代の作曲家は、ある程度の編曲力が求められる
昔は作曲家はギターやピアノなど最低限の伴奏と歌だけのDEMOを作ることができればいい時代でした。
作曲家はその分「メロディの良さ」を求められていたんですね。
ですが、現代の日本の音楽業界では「歌と最低限の伴奏だけのDEMO」が楽曲採用されることはほぼ無いと言っていいでしょう。
最近ではパソコンやコンピューターで音楽を作るDTMと呼ばれる機材やソフトウェアが安価になり、だれでも曲を作ったり、アレンジができるような時代になりました。
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昔はシンセサイザーや楽器の録音施設を持っていなければできなかった「編曲」というという技術が、最近では比較的誰でもできるようになってしまったんですね。
もちろんそのクオリティーはピンキリですよ??…笑
最近では作曲と編曲の担当が違う場合でも、DEMOの段階では作曲家が大本となる編曲をしている場合がほとんどです。
つまり作曲家は「作曲力」だけではなくある程度の「編曲力」も求められていると言えます。
編曲家の仕事
前項で最近では「作曲家も編曲をしている」というお話をしました。
そうなってくると「編曲家の出番ってどこなの??」って話になりますよね。
では編曲家の仕事とはどういったものなのか具体的に解説していきましょう。
編曲家に求められるのはより高度な技術
作曲家でもある程度の編曲能力が求められる今、編曲家に求められるのは「より高度な知識と技術」です。
具体的にいうと、作曲家の作ったDEMOをより音楽的に、カッコよく仕上げることなんです。
例えば楽器やシンセサイザーの音色だったり、音の積み方だったり。
また、楽器をコンピューターのシミュレートから生演奏に差し替える際には、譜面を起こしたり、楽器の特性を考えたフレージングに音符を書き換えたりする必要が出てきます。
こういった作業は音楽的な技術や知識を必要とします。
これが編曲家の技の見せ所と言えるでしょう。
作曲家と編曲家の収入の違い
続いて皆さん気になるのは作曲家と編曲家の収入の違いですよね??
作曲家と編曲家では収入はどう違ってくるのでしょうか?
この辺に関しては前にも記事にしましたね。
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ここでは主に作曲家と編曲家での収入の種類に関して詳しく解説してみたいと思います。
作曲家の主な収入
作曲家の主な収入源は「印税」です。
印税は「CDの売上枚数」や「TVやラジオの放送回数」などに応じて支払われます。
楽曲が売れなかった場合の収入は0円と厳しいですが、売れた場合はうん千万円~ナン億円も夢ではありません。
そういう意味では夢のある職業と言えますね。
編曲家の主な収入
編曲家は作曲家と違い、印税は発生しません。
編曲は「編曲作業代」としてその対価が支払われるんです。
つまり楽曲がいくら売れようが「編曲料」は一旦支払われたらそれっきりということです。
この編曲料は「一曲10万〜50万円」が相場と言われています。
ただCDのクレジットに「programming」や「key」など編曲とは別に「演奏者」として名前が乗っている場合は、演奏の印税が分配に応じて支払われる可能性はあります。
ですがこれはよっぽど楽曲が売れ無い限り微々たる物なことが多いですね。
まとめ
今回は作曲と編曲の違いについて解説いたしました。
この二つの違いにご理解いただけましたでしょうか?
現代の作曲家にはある程度編曲の技術も必要な反面、編曲で誤魔化しが効かないのもメロディー。
「良いメロディーとは何か」それは作曲家の永遠の課題です。
また「良いメロディー」があってこその編曲です。
この二つは料理で例えるのなら「食材」と「調理」のようですね。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
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