コンプレッサーの命【スレッショルドとは何か】徹底解説！

こんにちわ。MusicViral編集長-Zです。

みなさん「コンプレッサー」はご存知でしょうか？？

コンプレッサーとは音楽のエフェクターの一つで、簡単に言うならば音量を整えたり、音にパンチを加えたりするエフェクターの事です。

今回は「コンプレッサーの命」とも呼ばれる「スレッショルド」という値について解説していきたいと思います。

スレッショルド(threshold)ってなに？？？

スレッショルドとはなにか。みなさんは説明できるでしょうか？？

因に英語で「threshold」の意味は「しきい値」の事を言うそうです。

コンプレッサーエフェクトに置ける「スレッショルド」はコンプレッサーが掛かり始める基準の事を意味します。

例えば次のような波形があるとします。徐々に波形(音量)が小さくなっていますね。

上記画像のように、赤線がスレッショルド。赤線(スレッショルド)からはみ出した部分にコンプが掛かります。

上記のスレッショルドでは最初の二つの音に対してコンプがかかり、その後の二つの小さな波形に対してコンプは作動しません。

これがスレッショルドの仕組みとなります。

スレッショルドを深くかけると？？？

上記画像は最初の画像よりスレッショルドをより深くかけた例。

スレッショルドを深くすることによりスレッショルドからはみ出る場所が増えましたね。

つまりコンプが作動する回数が増えるという事になります。

スレッショルドはどう設定すればいいのか

ここまででスレッショルドについての大体の理解は出来たかと思います。

ではここから実際にスレッショルドをどう設定していけばいいのかをコンプの用途別に解説していきましょう。

音量を整えたい場合のスレッショルド

まずコンプを使って大まかな音量を整えたい場合のスレッショルド。

例えば「KickやSnareの音量感をコンプである程度整えたい」みたいな例ですね。

例えば以下のようなSnareのループがあるとします。

黄色で囲んだ部分がリズムのメインとなる打点。緑の枠がゴーストノートですね。

あくまでも分かりやすい例としてですが、こういった場合はスレッショルドを深くすればするほどメインの打点がつぶれて、ゴーストノートがより聴こえてくるようになります。

ゴーストノートをあまり表立って聴かせたく無い場合は、スレッショルドをあまり深くさせない方が良いと言えるでしょう。

上記の例だとメインのショットのみコンプが掛かる設定ですね。

これが基本的な考え方です。あとは聴きながらいい感じだなあと思える値に調整していきましょう。

コンプで「残響を聴かせる」場合のスレッショルド

例えば、コンプを使って残響をより目立たせる事も可能です。

上の画像の用なスネアの波形があるとします。

残響をより聴かせたい場合は上記の用に、「アタック」に対してコンプが掛かるようなスレッショルドを設定します。

左がコンプをかける前の波形。右がコンプをかけた波形。

スレッショルドを超えた部分が圧縮されています。

実際にはここまでではないですけどね。笑

ちなみにスレッショルドを超えた値に対してどれくらいの強さで音量の圧縮をかけるかは「レシオ」という値で調整します。

コンプをかけて音が小さくなった分音量を上げてみると

コンプを掛けるとスレッショルドを超えた部分の音量が圧縮される事は説明しました。

つまりコンプをかける前と後では基本的に音量が小さくなります。

掛ける前と後の音量を同じくらいにして比べてみましょう。

上記画像を見て頂ければ分かるかと思うのですが、相対的に残響の音が大きくなりましたね。

つまり「コンプレッサーは」は残響をより聴かせたり、音を伸ばすような効果を得る事が可能なんですよね。

どれくらいアタックを潰してリリースを伸ばしたいのかを考えながらスレッショルドを調整してみるのもGoodです！

「スレッショルド」を難しく考える必要は無い。

ここまででより分かり易い例をあげてスレッショルドについて解説してみました。

正直理論はおいて置いて、聴きながら色々と弄ってみるのが良いと思います！

結局はどんなにコンプレッサーの仕組みを理解していても、カッコいい音が出せなければ何の意味もないですからね。

「スレッショルド」という値は、カッコいい音を出す為の一つの値にすぎないと理解しておきましょう。

まとめ

今回はコンプレッサーエフェクトにおけるスレッショルドの解説でした♪

最後までお付き合い頂きありがとうございました。

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MusicViral 編集長-Z

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